今月の標語 2026年

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2026年 「2月の標語」

初心忘るべからず   世阿弥

―――  花鏡

能楽師世阿弥は、物事を始めた頃の謙虚で真剣な気持ちや、未熟だった頃の経験を忘れてはいけないという戒めとして、「初心勿忘(しょしんわするるなかれ)」との言葉を残したそうです。
世阿弥は、人生には「若い時の初心」「時々の初心」「老後の初心」という複数の初心があるとしているのだそうです。
若い時の初心は、自分の芸が上達したか判断する基準となる初心。
時々の初心は、芸道に入ってから老年まで、その時々の身体的条件に適した芸風を身につけること。
老後の初心は、老後になっても新しいことに挑戦する気持ちを大切にすること。

とのことですが、平成10年、40代で出家させて頂いて、はるばる東京からやってきた時の常宿寺は、雨が降ると本堂では酷い雨漏りがしましたので、重い畳を上げるのが私の仕事になりました。それから6年後、本堂を建て直して頂けるという話が持ち上がり、あっという間に綺麗にして頂けただけでなく、住職をやれ、という話になってしまいました。
この度は、庫裡改築、境内整備工事によって、常宿寺境内は印象が全く一変しました。私のようなどうしようもない人間のもとで、このような事業をさせて頂けたことは、「道のために励めよ」という仏様のお導きに違いないと、志を新たにしております。
既に70代になり、あと数年で後期高齢者の仲間入りですので、あちらこちらガタが来ておりますが「初心忘るべからず」と自身に言い聞かせ励んで参りたいと思っております。

この度の工事で、何より痛感致しましたのは、職人さんたちの仕事ぶりでした。工事の報告ページに名前を上げさせて頂いたのは、全ての職人さんたちの仕事ぶりに敬意を表させて頂く意図からです。
特に、大工さんの千田雅志さん、佐々井大地さん、佐藤翼さんは年齢を伺ってとにかくビックリ! 40代、30代とのこと!自分がどう生きてよいかもわからず、ウロウロしていたような年齢で、このような立派な匠の技を発揮して頂いたことに驚嘆しております。
いつもお世話になっている庭師さんに中をみて頂いたのですが、平成17年に建った本堂と、新庫裡の間に、1ミリも段差がないことに驚いていました。
是非、皆様にお詣り頂いて、職人さんたちの仕事の成果を見て頂きたいと願っております。

2026年 「1月の標語」

おまえも死ぬぞ 
           ―― 釈尊

――― 2018年 輝けお寺の掲示板仏教伝道協会大賞

釈尊の教えを伝えるとされる原始仏典『サンユッタニカーヤU』の中では、「生まれたものが死なないということはあり得ない」(中村元訳『ブッダ悪魔との対話』第IV篇悪魔についての集成第1章第九節寿命(一)三より)と記されています。
この文言をお寺の掲示板に書かれた岐阜県願蓮寺の御住職はそれを直接的な表現になさったのだと思います。

「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」という一休宗純の歌もあります。
「正月の門松はめでたいものとされているが、門松を飾るたびに一つずつ年を取り、死に近づくので、死への旅の一里塚のようなものだの意。」のようです。(参考:『日本国語大辞典 第3巻』)

随分、無沙汰してしまいましたが、境内整備がほぼ完成し、また、更新できる状態になりました。工事内容につきましては、来月に詳細をご報告させて頂きます。

久しぶりの、しかもお正月の標語として「縁起でもない」と思われるかもしれませんが、工事期間を通して、何とか、病気や事故のないようにと細心の注意を払って生活してきましたので、常にこのことを意識して生活して参りました。
発注しております山門が今月半ばになるそうなので、それで工事完了ということになりますが、皆様に喜んでいただけるように、永代供養の設備等、様々にご用意いたしましたので、是非お参り頂いて、実際にご覧頂きたく、お待ちしております。


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